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一通のお手紙

この間、受講生から一通のお手紙をいただきました。

その方は、私と同じセクシャルマイノリティで、当カレッジのメンタルケア系コースを受講し、精神的な面を強く持とうと前向きな方でした。

昨今、ようやくセクシャルマイノリティに関しても、一般の方々に理解が浸透していますが、まだやはり異質の人間として捉えられている。ノーマライゼーションは障害者や社会的弱者(心身的など)が中心となっていますが、私も含めセクシャル的な差別は大いにあり、社会的問題としても大きく取り上げ、問題解決をしてほしいものです。

話を一通の手紙へ戻しますが、やはり、ご苦労され、なかなか他人や身内にも相談できない状態で自分自身でセクシャル的な部分を今も乗り越えているようです。
しかしながら、その方は生まれて一緒に付いて来たもの、その自分の個性で自分自身でも卑下しまうことは、自分自身を否定することにもなることを自覚し、その個性は自分にとって良い部分だと思っているようです。

私自身も未だ、考え、自分自身の個性を恨んでしまうことも。しかしながら、この個性で救われた人たちも大勢居ることに私は自信を持ち、この個性は一生捨てることも、捨てられないことも理解して、私自身の一番の長所であると今は確信しています。

私たち人間は地球上で唯一、高等な知能を持ち感性を持つ動物で、様々な個性を持ち生きています。
決して、マイノリティは異常ではなく一つ個性であり、性的、心身、精神などの少し多い派閥とは違うだけで、小数派の派閥というだけです。

これから、医療福祉やメンタルを学ぶ人たちは、各マイノリティの方々と必ず接します。
また、その各マイノリティ地位と生活の質の向上、無知な差別を無くすことを念頭において学習して下さい。

私は恥ずかしくない!私へくれた一通の手紙の方も一生懸命、当カレッジで勉強して誇れる受講生です。

これからも私はマイノリティへの理解を社会へ伝えていきます。


                             TERADA医療福祉カレッジ  学長
                                            別府 武彦
by gakuchou | 2007-07-05 15:10
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